「模試で偏差値が急に10も下がりました!」「どんどん点数が落ちていきます、助けてください!」こんなご相談が、学生さんから届くことも多いです。
偏差値や判定は受験生にとって重要な指針になりますから、ここが悪化してしまうと当然、不安になってしまいますよね。
ここでは長年、講師として受験生の指導を続けている私が「模試の偏差値が落ちる原因」と「偏差値が落ちたときの解決策」の2点を、徹底的に解説していきます!
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模試の偏差値が落ちる原因とは
長年、受験生を指導してきた経験から語ると、「模試の偏差値が落ちる原因」は、大きく分けて2つに分類されます!
原因①前の偏差値が「たまたま」良かった
模試では自分の得意分野が出題されたり、迷って答えた回答が高確率で正解だったり、運良く偏差値が高く出ることは珍しくありません。
例えば同じ難易度の模試を10回、同じ時期に同じ人物が受けたとして、偏差値は±10程度の差が出るでしょう。
たまたま過去に受けた模試で「高く出た偏差値」を基準に、そこから下がったという判断をしてしまっている方が多いです。
これは偏差値が下がっているのではなく、「上振れ、下振れの範囲内で数値が動いている」だけなのです。
例えば野球で例えれば、調子が良くて1試合に3本のヒットを打てた日があるとします。
その日を基準にしてしまうと、「ヒットが1本しか出ませんでした」というように、成績が落ちてしまったように感じますが、その人の中で良い時と悪い時があるのは、当然の事なのです。
なので本当に自分の成績が落ちたかを確認するためには、サンプル数を増やす必要があります。
模試を受ける頻度を増やして、現在の自分の実力をより、誤差なく把握していくと良いでしょう。
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原因②実力の伸びが止まっている
模試は入試までまだ時間がある時期は、難易度が易しめに作られています。
そして入試が近づくにつれて、難易度が本番に近くなっていきます。
つまり自分の実力が伸び止まっているだけで、落ちていなかったとしても、時期が入試に近づくにつれて、模試の得点率は落ちてしまうんです。
加えて周りのライバルも受験が近づくにつれて、実力を伸ばしていきます。
自分自身の成績が伸びていないと、相対的に見た時の順位がどんどん下がってしまいます。
偏差値は「周りの受験生と比較した際の、自分の順位」で決まるので、伸び悩んでいるだけでも、偏差値が落ちてしまうんです。
自分の中ではある程度、勉強している感覚だとしても、周りの受験生よりも伸び率が低ければ、どんどん成績が下がってしまうんですね。
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偏差値が落ちたときの解決策
偏差値が落ちたときにどうするべきか、3つのステップで見ていきましょう!
ステップ①現在の実力を改めて把握する
まずは時間制限内で共通テストの過去問を解いて、現時点での自分の実力を正確に把握しましょう。
大まかな目安で、平均点によっても変わりますが、大体の目安が以下になります。
9割以上➡早慶、難関国公立
8割以上➡MARCH、中堅国公立
7割以上➡成成明学
6割以上➡日東駒専
現時点の実力を把握して、それが過去と比べて落ちたかどうかは、あまり気にする必要はありません。
今の時点での実力がどれくらいなのか、それ以上でもそれ以下でもなく、過去は関係ないです。
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ステップ②志望校との距離を知る
現在の自分の実力から、志望校に合格するまでには、何が足りないのかを明確にしてください。
よく「早慶を目指しているから、ポレポレやっておこう!」みたいな感じで、いきなり難しい参考書に飛びつく人が多いです。
しかし今の実力から早慶レベルに伸ばすために、本当に足りないのは応用的な勉強なのでしょうか。
もっと根本的なところから、丸一日かかってもかまいませんので、自分に足りない部分を1つ1つ明確にしてください。
共通テストで8割取る事や、MARCHで合格点を取るレベルであれば、基礎~標準レベルまでの学習で到達できます。
早慶を目指すのであれば、MARCHレベルで合格点・共通テストで8割は最低条件であり、ここまで到達できていないのであれば、まだ早慶に向けた勉強をするべきではないんです。
まずは日東駒専、次にMARCHや中堅国公立、その次に早慶や難関国公立大学とステップアップしてください。
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ステップ③次の模試までの計画を立てる
入試までまだ期間があって、次の模試で高い偏差値を取りたいという事であれば、次の模試を中間ゴールに設定しましょう。
「次の模試までに、どこまで勉強を終わらせて、どのくらいの偏差値を目指すのか」を明確にしておく必要があります。
このスケジュールに沿ってしっかりと勉強を進めていけば、次の模試では高い偏差値を取ることができるでしょう。
入試までの期間があまりなく、模試の偏差値どうこうという時期でない場合は、過去問演習を行う日程を決め、その日を中間目標にしてください。
例えば現在の偏差値が50ほどであれば、志望校が早稲田大学であっても、次に解く過去問は日東駒専です。
日東駒専の過去問で合格点を取れるようになったら、次にMARCHの過去問演習に取り組む日程を決めてください。
「実力把握」→「やるべき勉強の分析」→「次に模試を受ける日を決めスケジュール化」
この3つのステップに沿って勉強を進めていくと、次の模試では偏差値をしっかりと伸ばすことができます。
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模試の偏差値が落ちた時の原因と対策まとめ
ここまでお伝えした通り、偏差値が上下しているうちはまだ、実力が定着していないという事です。
「前は偏差値が高かったのに」と過去の良かった模試や得点を思い返すのではなく、今の自分の実力をしっかりと把握する事が大切です。
そして周りの伸びや、模試の難化のペースを上回る成長をしていく必要があり、そのためには自分の想像以上にどんどん勉強をしていかなければいけません。
「調子や模試の出題内容に左右されない、圧倒的な実力を身につける」事を意識して、勉強に取り組みましょう!