英熟語の覚え方のコツ・暗記法

大学受験に英熟語帳はいらない?必要?いつからやるべきか?

大学受験に向けて英単語は誰もが勉強しますが、英熟語は意外と勉強していない方もいらっしゃいます。

なので受験生からは「時間が無いのですが、英熟語は勉強しなくても良いですか?」とご質問をいただくことがあります。

もちろん英熟語がマストでなければ、カットして他の勉強に時間を回したいですもんね。

ここでは受験の講師として長年、指導を続けている私が、「大学受験において英熟語は必要なのか」「必要なら、いつからやるべきなのか」について、詳しく解説していきます!

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大学受験において英熟語は必要なのか

大学受験において英熟語は必要か否かと問われれば、間違いなく必要です。

大学のレベルでいえば日東駒専レベル以上、もしくは共通テストを受験される方は、英熟語はマストだと考えてください。

偏差値50未満の大学であれば、難解な英熟語が出題されないケースが多く、熟語よりも優先順位が高い単語など基礎的な学習に集中した方が、合格率が上がる可能性はあります。

 

一方、MARCHや早慶、東大・京大レベルになれば、英熟語を勉強せずに合格するというのは相当ハードルが高いです。

推測力が高く、文脈から英熟語を推測する制度が高い方はまれに、英熟語を勉強せずとも難関大学に合格してしまうケースも確かに見られます。

なので知恵袋なんかでも、「英熟語を勉強せずに合格しました」という回答者さんもいらっしゃいます。

ただ特殊な例にはなりますので、英熟語をスキップするという行為は、大学受験の難易度をムダに上げてしまうということは、頭に入れておきましょう。

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大学受験向けの英熟語帳は必要?いらない?

基本的に英熟語帳は、持っておくに越したことはありません。

たしかにネクステやVintageといった総合問題集の、英熟語の章を勉強すれば、ある程度の英熟語は学べます。

しかしインプットではなくアウトプット用の形式ですから、暗記には不向きです。

そして網羅性も英熟語帳の方が高いので、わざわざ英文法の問題集で英熟語を学ぶ必要が無く、英熟語帳は用意する事をオススメします。

(単語帳と熟語帳がセットになっているようなものもあり、こちらであればカバーできるケースもあります)

 

速読英熟語や英熟語ターゲット、英熟語最前線、解体英熟語などなど、有名どころを1冊しっかりと覚えきれば、大方の大学には対応できるようになります。

どの熟語帳も800個~1000個ほどの英熟語が収録されていますが、「時間が無くて、こんなに覚えられない!」という方も多いと思います。

その場合は「合格英熟語300」という、最低限必要な英熟語だけをピックアップした熟語帳を、まずはしっかりと覚えてください。

ひとまずここまでやり切れれば、MARCHまでは何とか対応できます!

さらに時間が許す限り、英熟語をプラスしていくと良いでしょう。

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英熟語はいつからやるべき?タイミングは?

英熟語をスタートするタイミングは、「1日でも早く、明日から」というのが正解。

英熟語を後回しにしたところで、結局はやらなければいけないわけで、後回しにすることにメリットがありません。

基礎的な単語を覚えながら、基礎的な熟語を覚え、基礎文法を学び、基礎的な長文を読めるようにする。

こういった形で、全ての分野をバランスよく、並行して進めていくようにしましょう。

そうでないと受験期の直前に英熟語を詰め込もうとして、スケジュールが狂う事もありますし、短期間で暗記しようとするとやはり、定着率も落ちてしまいます。

とにかく後回しにするメリットが1つもないですから、タイミングとしては今日からでもスタートしましょう。

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大学受験と英熟語の関係性まとめ

・偏差値50以上の大学では英熟語は基本的にマスト

・熟語帳を用意して暗記するのが効率的

・時間が無い場合は合格英熟語300

・今すぐにでも英熟語の勉強に取り組もう

英熟語最前線のレベルを徹底レビュー!解体英熟語とどっちが良い?

速読英熟語や英熟語ターゲット、解体英熟語など有名な英熟語帳は数多くあります。

その中でも「英熟語最前線1515」は新しく出版された英熟語帳で、まだあまりインターネット上に情報が出ていません。

受験生からの人気は少しずつ上がってきていて、英熟語最前線を勉強している学生もよく見かけるようになりました。

講師の私から見ても「かなりの良書」であることは間違いないので、紹介していきます!

ここでは「英熟語最前線のレベル」「解体英熟語との違い」について、解説していきましょう!

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英熟語最前線1515のレベル・難易度

数ある英熟語帳の中でも、難易度はトップクラスに入ります。

表紙にも「難関大学を目指す人向け」と記載がある通り、上級者向けであることは間違いありません。

Partごとに分かれていて、Part1~Part4までが受験の基礎・基本的な内容で、Part5以降は応用的な英熟語が収録されています。

 

収録されている英熟語は、口語表現も含めてトータルで1515語。

市販の大学入試向けの英熟語帳の中でも、トップクラスのボリュームです。

速読英熟語は大体800語ほどの英熟語が収録されていますが、比較するとかなりの量であることが分かるでしょう。

 

早稲田や慶應、東大・京大など難関大学を目指す人にオススメです。

MARCH以下が志望校の場合は、基本的には速読英熟語や英熟語ターゲットなどで、必要な量の英熟語を確実に覚えていった方が良いでしょう。

「どうしても英熟語最前線1515で勉強したい!」という方は、自分の志望校のレベルまでのPartを進めていくのが良いでしょう。

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英熟語最前線1515と解体英熟語の違い

2つの英熟語帳を、箇条書きで比較していきましょう!

 

英熟語最前線1515の特徴

・丸暗記ではなく「理解」にフォーカス

・関連語でまとまっているので、紐づけて暗記が出来る

・訳を赤字で隠して覚えられる

・音声を無料でダウンロードできる

・レベルごとにPartが細かく分けられている

・最後までやり切れば早慶レベルもバッチリ

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解体英熟語の特徴

・問題形式で英熟語を学ぶ形式

・やや暗記しづらいレイアウト

・CDや音声が無い

・索引の熟語まで覚えれば早慶レベルも対応可

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英熟語最前線1515と解体英熟語どっちがおすすめ?

個人的にはどちらかと言えば、英熟語最前線がおすすめ。

私が受験生の時には、解体英熟語を使って早稲田大学に合格しました。

レベルが高い英熟語も収録されていますし、良書なのですが、少しレイアウト的に暗記がしづらいという特性がありました。

別売りのカードで覚えるという手もありますが、少し金額も高かったため、最後についている索引で暗記した経験があります。

 

英熟語最前線はやはり新しい英熟語帳なので、レイアウトがきれいですし、より最新の受験の傾向が反映されています。

この2冊の比較に限った事ではないのですが、受験の参考書は基本的に新しいバージョンのものを選んでおいた方が良いですね。

受験の傾向は年々変わっていますし、新しいものの方がレイアウトもきれいな場合が多いです。

書店に足を運んで中身を見て、自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。

速読英熟語かターゲット1000ならどっち?解体英熟語は?

大学受験用の英熟語帳は様々な種類がありますが、王道と言えば速読英熟語か、英熟語ターゲット1000になるでしょう。

私は受験の講師をやっていますが、受験生の7割以上は、この2冊の英熟語帳のどちらかを持っている印象です。

この2冊の次によく見かけるのは、解体英熟語。

熟語帳選びで迷う方も多いでしょうから、「速読英熟語」「英熟語ターゲット1000」「解体英熟語」の3冊のどれを選ぶべきなのか、講師目線で詳しく解説していきます!

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速読英熟語のレベルと特徴

速読英熟語は「英語長文の中で、熟語を学びながら覚えられる」のが一番の特徴。

長文の難易度は共通テストと同等か、少し易しい程度で、文章量が少ない長文が数多く収録されています。

約70題もの英語長文が収録されていますから、スキマ時間に長文を読むと、知識の復習にもとても効果的です。

また英熟語だけでなく、英語構文も分類されて覚えられるようになっているのも大きなメリット。

 

レベルとしては、日東駒専・共通テスト~MARCHまでであれば、1冊で十分。

早慶や東大・京大レベルを目指すのであれば、合格点は狙えるけれど、もう1冊追加すると心強いというカバー率です。

 

2024年についに改訂版が発売されて、最新の受験の傾向にマッチしています。

音声もこれまでの別売りのCDを買わなくても、無料でダウンロードできるようになりました!

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英熟語ターゲット1000の特徴とレベル

英単語ターゲットと同様に、とてもオーソドックスな英熟語帳。

熟語とその訳、そして例文がついているというレイアウトです。

これと言って特徴は無いですが、英単語ターゲットを使っている方にとっては、同じレイアウトの英熟語帳で覚えるのが良いでしょう。

 

レベルは速読英熟語と大きな差は無く、日東駒専・共通テスト~MARCHまでであれば、1冊で十分。

早稲田や慶應などを志望し、英熟語をより強化したい方は、2冊目の英熟語帳に取り組むと良いですね。

 

「英文で覚える 英熟語ターゲットR」という、速読英熟語に近いバージョンも出版されています。

こちらは収録されている英熟語の数がやや少ないため、英文で覚えたいのであれば、速読英熟語を選んだ方が無難かもしれません。

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解体英熟語の特徴とレベル

解体英熟語は問題形式で英熟語が掲載されている、珍しい英熟語帳。

実戦的に英熟語を学べるので、得点につながりやすいというメリットがあります。

英熟語は入試で数多く問われますし、暗記しているだけでは答えられないケースもありますから、問題形式で覚えられる点はとても効果的です。

 

収録されている英熟語の数は、速読英熟語や英熟語ターゲットよりも多く、大学入試向けの英熟語帳の中では、最も多い部類に入ります。

早稲田や慶應、東大・京大レベルであっても、英熟語に関しては解体英熟語で十分です。

1冊目から解体英熟語で大量の英熟語を覚えられる方は、それで問題ないのですが、ボリュームに圧倒されてしまう方も多いでしょう。

 

私が受験生の時は1冊目に速読英熟語で、まずは重要な英熟語を全て覚えました。

そのうえで早慶の過去問を解いた際に、英熟語に少し不足を感じ、解体英熟語を追加しました。

速読英熟語で覚えたものは除外して暗記したので、そんなに負担は大きくなかったですね!

なので2冊目の英熟語帳として、解体英熟語を追加するという勉強法もありだと思います。

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英熟語帳選びに迷ったら

迷ったらとりあえず書店に行って、中身を見てみるのが一番です。

意外とレイアウトなんかも重要ですし、「これで勉強したい!」という相性の良い英熟語帳を見つけることも、モチベーションを上げるうえで大切です。

例えば解体英熟語はかなり分厚く、なおかつ珍しい問題形式の英熟語帳なので、好き嫌いが結構分かれます。

評判や口コミだけで決めるのではなく、自分の目で見て比べることを意識してくださいね!

 

あくまで私の主観ですが、速読英熟語はやっぱり、「英熟語を覚える→長文を読んで自然と記憶に定着させる」という流れが、とてもお気に入りでした。

英熟語ターゲットはシンプルな反面、これといった大きなメリットは無いかもしれません。

2冊目に解体英熟語の索引を使って、派生語も含めて全て英熟語を暗記したら、早稲田大学でも高得点が取れて合格出来ました!