英語長文レベル別問題集は長い間、受験生の間で愛用され続けている問題集。
講師の私から見ても、これだけ質の高い英語長文の問題集は、そう多くないと言えるくらいの内容です。
これだけ良質な問題集ではありますが、取り組むうえで2点気を付けなければいけない点があります!
1つ目は、英語長文レベル別問題集は6つのレベルに分かれていて、それぞれの難易度を正しく把握できていない方が多い事。
自分の実力や志望校のレベルに合った難易度を選ばないと、効率的に成績を伸ばせないですからね。
2つ目は、成績を伸ばすための正しい使い方を出来ていない方が多い事。
これだけ質が高い参考書ではありますが、取り組み方が正しくなければ、全く成績が伸びないことも珍しくありません。
なのでここでは「6つの各レベルの難易度」と「短期間で成績を一気に伸ばすための使い方」の2点を、プロ講師が徹底的に解説していきます!
私自身も受験生の時にレベル別問題集を愛用し、偏差値40台から早稲田大学に合格する事が出来ました!
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英語長文レベル別問題集123456のレベル
レベル1 超基礎編の難易度
高校受験・中学生レベルと記載があり、難易度はとても易しいです。
具体的には公立高校の英語の入試問題と、同じくらいの難易度でしょうか。
大学受験に向けて本格的に勉強する際の、1冊目の長文の問題集としてピッタリですね!
超基礎編でも難しいと感じた場合は、中学1年生の基礎の基礎の文法から、勉強しなおしましょう。
レベル2 初級編の難易度
大学受験基礎・高校1-2年生レベルと記載されています。
レベルとしては本当に基礎の基礎という感じで、高校受験の内容とさほど大きな違いはありません。
高校の授業をある程度聞いていた方であれば、難なく読み解ける問題が多いでしょう。
このレベルで少し難しいと感じる場合はやはり、一度立ち止まって、中学生レベルの内容から復習が必要ですね。
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レベル3 標準編の難易度
共通テスト基礎・一般私大レベルと記載があります。
「共通テスト基礎」とは記載があるものの、共通テストよりは圧倒的に難易度は易しいです。
高校受験レベルをようやく超えて、やっと大学入試の長文に入っていく段階ですね。
どこから始めようか迷った場合は、レベル3あたりから取り組んでみると良いと思います。
レベル4 中級編の難易度
共通テスト・中堅私大レベルと記載があります。
ただ難易度としては、共通テストよりは難しくない印象。
レベル4をしっかりと解ききれれば、大学入試でいえば偏差値50をようやく超えてくるかなという難易度ですね。
表記の難易度よりも、実際の難易度は易しいので、この「ズレ」は意識しておいた方が良いでしょう。
共通テストを解いたときに、「あれ?思っていたより全然難しい」となってしまう可能性もありますからね。
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レベル5 上級編の難易度
有名私大・上位国公立大レベルと記載があります。
実際に解いてみた感想としては、MARCHより少し易しいという印象。
レベル4と比べると、難易度は急激に上昇します。
偏差値が50後半、共通テストで7割以上取れるようになった方向けというイメージ。
私が受験生の時もレベル4までは順調にきたけれども、レベル5で一気に壁にぶつかった経験があります。
「あれ?なんで急に解けなくなっちゃったんだろう・・・」と落ち込んだんですが、そもそもレベル差が大きすぎるので、これは仕方ないです!
レベル4とレベル5の間に、何冊か参考書を挟むと良いですね。
共通テストレベルの問題集を2冊ほど入れると、良い感じでレベル5にステップアップできるでしょう。
「ぐんぐん読める英語長文Basic」は解説が詳しいですし、共通テストほどの難易度なので、間に挟むにはぴったりですね!
レベル6 最上級編の難易度
難関私大・難関国公立大レベルと記載があります。
早慶や東大・京大レベルの、難しい長文が収録されています。
特に後半になると1000語を超える、文章量がかなり多い長文も出てきます。
記述・論述問題の割合も高くなってきますので、レベル5との差は結構大きいです。
レベル5を終えたらMARCHレベルの長文の問題集をしっかりと取り組み、偏差値が60中盤くらいまで上がってから、レベル6に取り組むと良いでしょう。
レベル5の次に英語長文ポラリス2あたりを挟むと、ちょうど良い難易度で演習できます。
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英語長文レベル別問題集の使い方を講師が解説
ここまでの内容で「各レベルの難易度」はしっかりと把握できたと思いますので、ここからは短期間でグンと偏差値を伸ばすための、レベル別問題集の勉強法をお伝えしていきます!
手順①入試と同じように解く
必ず時間を測って、スピードを意識して問題を解いてください。
入試本番は当然、時間制限がありますので、緊張した状態でスピーディに問題を読み解いていくトレーニングを、日ごろから重ねていかなければいけません。
そしてマークや記述など様々な問題が収録されていますが、私大志望・国公立志望問わず、全ての問題を自力で解いてください。
分からないとすぐに答えを見てしまう方も多いですが、これでは「難しい問題を何とか正解していく」力が身につかないので、難関大学には合格できません。
問題数は1冊当たり12題(レベル6は10題)ですが、1題1題が本当に貴重な演習問題なので、気合を入れて解いていってください!
手順②解説を読んで丸付け
レベル別問題集は「問題の背景知識や、回答のアプローチ」に関しては、正直なところそこまで詳しくはないです。
丸付けをして解説を読んで、1つ1つの解答に疑問が無ければ、それでOK!
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手順③文構造を完璧に理解する
英語長文レベル別問題集の解説には、1文1文にSVOCや修飾部まで、幅広く文構造が書き込まれています。
これを最大限活かすと、短期間でグンと偏差値を伸ばせます。
次の問題へ進む前に、「構文を自分で書き込んでいく」作業を加えてください。
自力で英文全てに構文を振っていき、正しく振れなかった部分にチェックをつけ、解説と見比べて構造を理解します。
この作業は面倒ですし、ほとんどやっている方がいないと思いますが、私自身はこのトレーニングで一気に長文読解の得点が伸びました!
英語長文は解いた時よりも、復習の時の方が圧倒的に成績が伸びますので、この作業をやりこんでみてください!
手順④黙読でスラスラ読めるようにする
すぐに音読に進みたくなりますが、まずは黙読を極めてください。
文構造を理解したうえで、「1つの詰まりもない」といえるくらい、冒頭から最後までひたすら読み込みます。
音読は黙読よりもはるかに難易度が高いので、黙読を完璧にしてからでないと、音読へ進めないと思ってください!
音読はスピーキングやリスニングにも効果がある学習ですが、長文を理解するという観点では、黙読の方がずっと重要です!
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手順⑤最後に音読へ!
ここまでやりこんで、ようやく音読に取り組む資格があります!
音読を行う際は、自己流の発音ではなく、音声をダウンロードして、正しい発音をマネるようにしなければいけません。
受験生の間では「音読は魔法の勉強法」のように神格化されている印象があり、なんとなく音読している方が多いです。
あまり理解できていない長文を、自己流の誤った発音で繰り返し音読している状態は、本当に危険なので注意してください!
どんどん誤った発音が定着して、スピーキングにもリスニングにも悪影響ですからね。
正しい発音でスラスラ音読できるようになったら、次の長文へ進んでください!
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英語長文レベル別問題集の解説まとめ!
・レベル1~3までは中学~高校基礎レベル
・レベル4は共通テストレベルと記載も、実際はもっと易しい
・レベル5からMARCHに近い難易度になり、一気にレベルが上がる
・レベル6は早稲田・慶應など難関大学の難易度
・入試と同じ気持ちで解いて、構文を振り、黙読を完璧にして音読へ
ここまでがレベル別問題集に取り組むにおいて、とにかく重要な内容です!
レベルをしっかりと理解したうえで、正しい取り組み方で偏差値を伸ばしましょう!