大学入試向けの英語長文の問題集として、「やっておきたい英語長文」「英語長文ポラリス」「The Rules英語長文問題集」の3つは、どれも良書であることは間違いありません。
私自身も講師としてこれら全てのシリーズに取り組んでみましたが、自信を持ってオススメできます!
ただこの3種類の問題集は、どれも特徴があり、特徴、狙い、レベルなどが大きく異なっています。
ここでそれぞれの問題集を徹底的に比較していきますので、ご自身に合った問題集を選びましょう!
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やっておきたい英語長文の特徴
やっておきたい英語長文はこの3種類の中で最も古く、歴史がある問題集です。
強みは「収録されている問題数が多い事」と「記述・論述問題が豊富な事」の2点。
ポラリスやザルールズは1冊当たり12題ほどですが、やっておきたい英語長文は平均的に2倍以上の問題数が収録されています。(300・500・700・1000とレベルが上がるにつれ、文章量が多くなるため、収録される問題数は減少しますが)
一方で弱みは「解説があまり詳しくない」という点が挙げられます。
ポラリスやThe Rulesは解説がとても詳しいのですが、やっておきたい英語長文は問題数が多い事もあり、その分だけ解説はあっさりしている印象。
解説を読んでもイマイチ理解できずに、モヤモヤしてしまう可能性もあるでしょう。
問題数をガンガンこなしたい人にはお勧めですが、じっくりと解説を読み込みたい方には不向きですね。
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英語長文ポラリスの特徴
英語長文ポラリスは関正生先生が手掛けた、近年の英語長文の定番の問題集。
内容としては英語長文ハイパートレーニングを、さらにもう少し詳しくしたようなもの。
強みとしてはやはり「解説がこれ以上ないくらい詳しい」点と、「本格的な読解の演習が出来る」点。
各長文の背景知識の解説や、全文の構造解説など十分な解説が行われています。
また各レベル、本番さながらの読みごたえがあるボリューミーな長文を解けますので、実戦的な演習が出来るでしょう。
あえて弱みを挙げるのであれば、やっておきたい英語長文と比べると少し問題数が少ない程度です。
同じレベルの問題集を追加で解いて、問題数を補強すると良いでしょう。
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ザルールズ英語長文問題集の特徴
ザルールズも関先生が手掛ける問題集で、最大の特徴は「1題あたりの文章量が少ない」こと。
基本的には難易度が上がるにつれて文章量も増え、どんどん読みづらくなります。
一方でザルールズは難易度が上がっても、文章量が増えていかないので、「まずは少ない文章量をしっかりと読めるようにする」トレーニングができます。
文章量が少ない長文をまずはクリアして、そこから本格的な長文へとステップアップできるんですね。
逆に言えば「本番のような実戦的な長文を演習したい」という方にとっては、向いていないと言えるでしょう。
長文の解説についてはポラリスと同様、これ以上ないほど詳しく解説してくれています。
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やっておきたい・ポラリス・ザルールズのレベル比較
これらの問題集を難易度順に並べると、以下のようになります!
【易】ザルールズ1→ポラリス0→ザルールズ2→やっておきたい300→ポラリス1→ザルールズ3→やっておきたい500→ポラリス2→ザルールズ4→やっておきたい700→ポラリス3【難】
ザルールズは文章量が少ないので、まず導入の問題集としてピッタリです。
やっておきたい英語長文とポラリスですと、ややポラリスの方が長文の難易度は高いので、先にやっておきたいシリーズから入ると良いでしょう。
「ザルールズ→やっておきたい→ポラリス」の順に回していけば、スムーズに進めていけます!
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やっておきたい英語長文はいらない?
やはり近年の問題集と比べると、ここまでもお伝えした通り、やっておきたい英語長文は解説もあっさりしています。
少し批判的な意見になってしまいますが、解説が詳しい参考書・問題集は数多く出版されているので、あえて解説が少ないやっておきたいシリーズを選ぶ必要は無いようにも感じます。
もちろん問題数が多い点は強みではありますが、それは解説が詳しい問題集を2冊取り組むことで、補う事が出来ますよね。
やや費用はかさんでしまうかもしれませんが、英語長文の参考書において、解説が詳しいという点は最も重要なポイントです。
特にポラリスやザルールズは、構文の解説が全て記載されているので、「1文1文を正確に読み取る」トレーニングができ、長文の読解力に直結します。
これらの参考書の他にも「英語長文ハイパートレーニング」「英語長文レベル別問題集」「ぐんぐん読める英語長文」などが、解説がとても詳しいです。
解説が詳しい問題集は問題数が少ないというデメリットはあるため、数を購入することで補って、演習量を増やしていきましょう!